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認知症について

認知症と物忘れは違います。

物忘れは体の生理的な老化により起こる物忘れのことで、脳の老化により記憶力や思考力が低下して起こる状況のことを指しています。具体的には「直前に覚えていたことを忘れてしまう」ということがあります。物忘れの特徴は、物忘れをしてしまったことを自覚していることにあり、最近物忘れがちになったと思う場合は健忘症と言えるでしょう。

対照的に認知症はわすれてしまったことそのものを忘れてしまう症状を指します。例えば「朝ごはんを食べたのに食べた事すら忘れてしまい、また朝ごはんを食べようとする」という行為がそれに当たります。このように認知症の場合は物忘れと違い、自分が忘れているという自覚さえないのが特徴です。また、そのことを指摘すると激怒したり、自分は間違っていないと正当化しようとしたりする特徴も持ちます。

アルツハイマー型認知症の薬は2011年から増えて治療の選択に幅が広がりました。しかし、症状がすすんでからでは薬の効果は弱く認知症の方がその人らしい生活をより長く続けていくためには早期に受診、診断、治療が非常に重要です。
「何かおかしい」、「ひょっとしたら」という家族の印象はとても重要です。
「認知症」と診断された方の家族が気づいた日常生活上の変化を多い順に示しています。
こんな変化に気づいたら早めの相談をしましょう。

「認知症」早期発見のポイント

  1. 同じことを何回も言ったり聞いたりする
  2. 財布を盗まれたという
  3. だらしがなくなった
  4. いつも降りる駅なのに乗り過ごした
  5. 夜中に急に起き出して騒いだ
  6. 置き忘れ、しまい忘れが目立つ
  7. 計算の間違いが多くなった
  8. 物の名前が出てこなくなった
  9. ささいなことで怒りっぽくなった

参考 東京都福祉局「高齢者の生活実感及び健康に関する調査・専門調査報告書」1995より